虫歯になりやすい生活習慣

健康

虫歯にできるならなりたくない

ズキズキと痛む生活や歯医者のあの甲高いドリルの音をイメージするだけでメンタルが滅入ってしまいますよね

歯ブラシだって毎日しているけどなぜか虫歯になってしまう人もいることでしょう

私も虫歯治療しても違う所に虫歯があちこち出てきてしまって悩んでしまったことが多々ありました

今でこそ虫歯に対する意識が出来てきました

過去に戻れるなら歯ブラシはもっと丁寧にしたかったと思っています

そんな過去の自分に教えたくなる「虫歯になりやすい生活習慣」を今回は書きました

この習慣を無くせば虫歯になり難くなるでしょう

虫歯になりやすい4つの生活習慣

1.歯磨きは1日1回以下

歯ブラシの回数が1日1回以下になってしまうと歯にプラークが溜まりやすくなり、虫歯菌が増えてしまいます。

プラークとは、食べものの残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもので、白くねばねばしています。

食後8時間程度でプラークができるといわれ、プラーク1mgのなかには、およそ300種類1億個ものの細菌が存在しています。

そんなに細菌がいることが分かるとどれだけ自分の口の中が汚いかが分かるし、虫歯になってしまうのも納得出来ると思います。

そのため虫歯の防止するためには口の中にプラークをなるべく残さない毎日の歯磨きが重要です。

しかもこのプラークの厄介なところは、プラークには粘着力があり、水に溶けないので、うがいではとることができないところです。

歯ブラシが基本ですが、歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは半分程度にしか落とすことができません。

デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシという専用ブラシで磨くことがすすめられます。

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あと、プラークは口臭の原因になることもあります。

プラークに含まれる細菌が、硫化水素(温泉のガスのような臭い)やメチルメルカプタンといった臭いの強いガスを作ります。

またむし歯やその周囲の食べかす、歯周病が進行したときに歯周ポケットから出る膿みも嫌な臭いを発するため、口臭の原因となると考えられています。

余談ですが、私は朝歯ブラシをすることがありませんでした。

理由は、「朝食を摂っていなかったからです」

朝食を摂らなければ食べかすも無いし口臭だって無臭と思っていました。

しかし、これが大きな勘違いでした。

そもそも、口の中は、唾液によって殺菌されています。

しかし食べるという刺激がないと、唾液の分泌も少なく、洗い流しが出来ませんから、食べてない人ほど細菌は増えます。

そして、歯ブラシの目的も勘違いしていました。

一般的には、歯磨きは食べものカスを取り除くためという感覚をもたれていますが、口腔ケアの一環としての歯磨きは、口の中の細菌を取り除くことが目的です。

なので唾液が多く分泌された食後が、細菌数から見るといちばんきれいなのです。

口が機能してない時、つまり寝ている間が最も口の中は汚れると考えられます。

夜、寝る前に、口の中の細菌を少なくするために歯を磨き、朝起きたときには、寝ている間に増えてしまった細菌を除去するために歯を磨き、食後の歯磨きは、口臭予防などのエチケット、と考えましょう。

2.間食やダラダラ食べることが多い

これも歯にプラークが溜まりやすくなり、虫歯菌が増える原因を自分で作ってしまいます。

特に間食をする時なんて大抵甘いものだったりしますよね。

その甘いものには当然砂糖が入っているため虫歯菌が活動しやすくなってしまいます。

通常、人のお口の中は中性ですが、食事や間食をするとお口の中は酸性になります。

酸性になると、歯は虫歯菌の影響を受けやすくなります。

酸性の状態が続くとどんどん虫歯になってしまうため、お口の中を中性に戻そうと唾液が出てきます。

このように、お口の中は食事と間食のたびに酸性と中性の変化が起きています。

お口の中が中性でいる方が虫歯にはなりにくく、酸性の状態が長く続くほど虫歯になるリスクは高くなります。

なので食事の時間が長かったり間食の回数が多かったりするとそれだけお口の中は酸性に傾いてしまって虫歯になりやすくなるのです。

通常、食べ物を食べ終わったらお口の中が酸性から中性に戻るのに30分かかるので食事から間食、間食から食事の間はきちんと間隔をあけるよう意識を持つと虫歯にもなり難いのとダイエットにも効果がありそうですよね。

そして飲み物もお水やお茶以外は食べ物と同じと考えてお口の中を気をつけましょう。

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余談ですが、私は朝食を摂らない代わりに間食はたくさん摂っていました。

チョコレートやアイスクリーム、バウムクーヘン、クッキーなどを、1袋を食べきるまで口の中に溜めて置くかのようにずっと食べ続けていました。

明らかに「ストレス」だと思うのですが、何か口の中に入れておきたいという衝動に駆られ、最初はキシリトールのガムを噛んでいたのですが、すぐに味がなくなるのでたまたまお菓子を食べてしまったら自分の欲望を止めることができずにお菓子の扉を開けてしまったのです。

その後の悲劇はご想像通り、歯医者通いが長く続いてしまったのでした。

痛い思いをしたからお菓子を少しでもやめようと思っても、またお菓子を食べる習慣を止めることができないので、食べたら歯ブラシをするという癖を今はつけるようにしています。

3.甘いものをよく食べる

前述したのと重複してしまいますが、虫歯菌は糖分を餌にするため、虫歯菌が増えてしまいます。

虫歯発生のメカニズムについてお話しします。

  • 食べ物を食べると虫歯菌が持っている「酵素」というもので、砂糖の成分を「ブドウ糖」と「果糖」の2つへ分解します。
  • 「ブドウ糖」から粘度のあるベタベタした物質「グルカン」を作ります。このグルカンが、虫歯菌が歯面に付着するための土台を作ります。
  • ベタベタしたグルカンには、虫歯菌以外の細菌も集まってきます。こうしてできるグルカンと細菌の集合体、これが最初に記載した『プラーク』です。
  • プラーク中の細菌は、糖を栄養源として活動し、排泄物として果糖から酸を作ります。通常であれば、この酸は唾液によって希釈され薄まり、中和されたりするのですがプラークが歯面を覆っていると、この動きが働きにくくなり、歯の表面を溶かしてしまい虫歯になってしまいます。

代表的な糖と虫歯菌の関係について

➀砂糖(ショ糖)

砂糖(ショ糖)は、最も虫歯になりやすい糖です。

砂糖は、先ほど言った「ブドウ糖」(グルカン→プラーク)と「果糖」(酸→歯を溶かす)へと分解され、お口の状況によって虫歯のリスクを高めてしまいます。

②ブドウ糖・果糖

デンプン由来の糖であるブドウ糖と果糖の単体は、ショ糖より少し虫歯リスクは低いものの、虫歯の原因になることが確認されています。

③オリゴ糖 

オリゴ糖は水に溶け、粘着性がないので、菌は歯面に付着できず、プラークも産生されません。虫歯になりにくい甘味料の一つです。

④キシリトール

キシリトールは、摂取しても虫歯の原因になることがほとんどありません。キシリトールは「糖アルコール」という甘味炭水化物の一種で、この糖アルコールからは、歯を溶かすほどの酸が生成されないからです。

そのため、甘いものがどうしても欲しいときは「キリトール」が入ったガムを食べるのが甘さもとれて且つ虫歯予防にもなる心強いアイテムです。

ロッテ キシリトールガム(ライムミント)

余談ですが、子供におやつとしてグミやクッキー、ラムネをあげる時がありますが、そればかりだと虫歯になってしまわないか不安になります。

しかしその都度「歯磨きをしてね」と言っても素直に歯磨きをしてくれないストレスを抱えるくらいなら、いつものおやつに代わりにキシリトール配合のタブレットを上げるように私はしています。

これならいちご味やぶどう味で子供も嫌がらないで食べてくれるため親としても虫歯予防にもなるし子供も満足してくれるなら大変助かっているアイテムです。

ロッテ キシリトールタブレット

子供の話しが出たので、合わせて子供の虫歯菌はどこから来るのか?と思い調べたらやはり親の唾液中の虫歯菌が、食事中のスプーン、フォーク、箸、などの共有によって子供に感染することが多いそうです。

よく「母子感染」と言われているのがその理由です。もちろん母親だけではなく、父親やおじいちゃんやおばあちゃん、兄弟も、子供が接する人全員に関係することだと思っています。

アメリカ・ロチェスター大学(ノーベル賞受賞者・小柴昌俊博士の出身大学)での研究では、

口の中の虫歯菌が少ない母親(10CFU/ml以下)の母子感染率が6%だったのに対し、

口の中の虫歯菌が多い母親(10CFU/ml以上)の母子感染率は58%となりました。

感染率は9.6倍もの差となりました。

虫歯菌は主に母親から感染しますが、近年のDNA解析技術の進歩により感染経路がより明らかになってきました。

母親以外にも父親、保育所内での感染も報告されており、子供の育つ環境によって左右されることも明らかにされつつあります。

母親由来が51.4%、父親由来が31.4%、その他が18.6%というデータがあります。

これについては接する時間の長さが長いほど、食事の世話をする時間が長いほど感染源となる確率も上がってきます。

子供の虫歯リスクを下げるには、周囲の保護者のお口のケアが大切ですね。

乳歯が生えてくる時期で特に感染の危険が高まるのが、生後19ヵ月(1歳7ヶ月)から31ヵ月(2歳7ヶ月)までの「感染の窓」と呼ばれる時期です。

この時期は最も注意が必要とされています。

スウェーデン・イエテボリ大学での、母親の口の中に大量の虫歯菌(10CFU/ml以上)がいて一緒に生活した子供の虫歯菌の感染率の研究について

母親が歯科医院で虫歯治療・歯のクリーニング(PMTC)・フッ素塗布などの適切な処置を行った場合、子供の虫歯菌の感染率が大幅に下がり、虫歯の有病者率も大幅に下がったそうです。

母親の予防処置の有無による子供の虫歯菌感染率、虫歯の保有率

この事からも分かるように、子供の虫歯菌の感染経路は周囲の大人です。

これは子供も持つ親としては大変意識が変わる情報です。

まだ小さいお子様のお世話は大変で自分の事に時間をかける余裕は中々無いのが現状だけれども、子供のお口の健康を考えるのであれば、自分や周囲の大人のお口の健康にも目を向けることで子供たちの未来も守れることに繋がります。

だって、自分がこんな痛い思いしたのを子供に同じような道に進んで欲しくないのは、子供を思う親としての細やかな願いです。

4.虫歯にならなければ歯医者に行かない

気づかないうちに虫歯になっている可能性が高くなります。

痛みがなければ虫歯じゃないし、歯が痛くても疲れからくる痛みだったり、時間が経てば痛みがなくなっていたり、多少歯が痛くても生活に支障がないならもっと痛くなってから行けばいいやと軽い気持ちで時間を過ごすことだってありますし、そもそも自分の貴重な時間を歯医者に行くなんて考えられないと私は思っていました。

まあはっきり言えば自分の歯と直視するのが怖かったのです(笑)

自分は虫歯じゃない、ただの気のせいだ、だって歯磨きだって毎日しているから口の中は綺麗だもん!ってな具合に

しかし、虫歯治療のため歯医者に行くと、先生から「治療は終わりましたが、次は歯のクリーニングをしましょう」なんて言われることなんてしょっちゅうです。

「歯のクリーニング?なんで虫歯がなくなったのにクリーニングなんてする必要があるの?」と、何も知らない自分に今だったらグーパンチをお見舞いしたいくらいです。

歯のクリーニングとは歯垢・歯石・着色を除去する大切なことです。

最初でも記載したプラークとも呼ばれる「歯垢」は、通常は丁寧な歯磨きで落とすことができます。

しかし、磨き残しなどによりプラークが2〜3日ほど歯に付着し続けると、唾液中のミネラル成分と結合して石灰化しはじめ「歯石」に変化してしまいます。

この歯石は、歯磨きだけで落とすのは至難の業です。そのため、歯石は歯のクリーニングで除去してもらわなければなりません。

歯石はそのまま放置をし続けると細菌が増殖し歯茎が腫れたり出血したりし、虫歯や歯周病の原因となります。

歯石は表面がザラザラしている為、歯垢や細菌が増殖しやすい環境なのです。

その為、歯石がある場所には歯垢や歯石が付きやすいため放置し続けることでどんどん歯石量が増えていきます。

また、歯石が付いている歯の周辺の歯茎が下がってきたり、知覚過敏になったりの症状も見受けられます。

このようなリスクがあるため、歯石を放置することは歯だけではなく健康面にとても悪影響を及ぼします。

そのため、定期的に3~4ヶ月の間隔をあけてクリーニングをすることが理想と言われています。

私も虫歯になったら歯医者という認識から、歯のメンテナンスのための歯医者という認識に切り替えました。

歯周病と全身の健康

歯周病が原因で「心臓病」「肺炎」「糖尿病」「骨粗しょう」「早産」「バージャー病」を患ってしまうリスクも高くなります。

ちなみにバージャー病とは、手足の末端の血管が詰まり、炎症がおき、皮膚に痛みや潰瘍をおこす病気です。

口の中を雑にしたり虫歯や歯石を放置してしまうことで自分から大きな病気を招いてしまいます。

後悔するなら今できることをしていけば発症するリスクも軽減できると思います。

そのためにも歯の健康は身体全身の健康にも繋がると私はたくさんの虫歯とたくさんの歯医者の先生から教わりました。

これからも虫歯ゼロとクリーニングを維持して健康な体を作っていこうと思います。

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