手洗いで家庭内のウイルス量が減る

健康

新型コロナウイルスやインフルエンザ、さまざまな病気を防止するために欠かせないのが「手洗い」です。

たったそれだけで自分を病気から守ってくれるそんな「手洗い」について今日は書きました。

手を洗うことは、病気予防の第一歩

先述以外にもノロウイルス、O157などによる食中毒や、風邪などは、手についたウイルスや菌が口や鼻から体内に入ることでも感染してしまいます。だからこそ、手洗いは、かんたんで効果的な病気予防法です。

手洗いの効果

手の菌がどれだけ落とせるかの実験


◆手洗いの時間・回数による残存ウイルス量
・手洗いなし:約1,000,000個
・流水で15秒手洗い:約10,000個(約1%)
・ハンドソープで10秒もみ洗い+流水で15秒すすぎ:数百個(約0.01%)
・ハンドソープで60秒もみ洗い+流水で15秒すすぎ:数十個(約0.001%)
・ハンドソープで10秒もみ洗い+流水で15秒すすぎを2回:約数個(約0.0001%)
(厚生労働省の資料より作成)

手洗いのタイミング

いつ手洗いをするか確認していきましょう

・トイレ使用後

・食事前、おやつ前

・調理をする前

・帰宅後

・汚物に触れた後

・生物を触れた後

・体に触れた後

・動物を触った後

・咳やくしゃみ、鼻水をかんだ後、タバコを吸った後、食事の後

・使い捨て手袋を装着する前

手洗いでは、見た目の汚れを落とすのはもちろん、目に見えない細菌やウイルスが付着している危険性のある手を適切な方法で洗うという行為が重要となります。

特に帰宅後はすぐに手洗いをすることがおすすめです。

理由としては、外で触れた細菌やウイルスを家族に広めないためです。

そのためには帰宅後はできる限り物には触れずに洗面台で手を洗うことがおすすめです。

それが難しい場合は、玄関に入ったタイミングでアルコールスプレーを手に吹きかけるだけでも家庭内にウイルスや細菌を広げなくて済みます。

手の洗い方

1、爪が短いこと、時計や指輪は外す

2、手首まで洗うため衣類の袖を肘くらいまでまくる

3、流水で手をよく濡らし石鹸で手を洗います

4、手の甲と指と指の間、爪の間、手首を洗います

5、親指と人差し指の間

6、流水でよく流す

7、清潔なタオルで手を拭く

手荒れに注意

消毒のために行っていた手洗いも逆効果になってしまうケースもあるので注意が必要です。

洗浄力が強い石鹸を使うことで手の皮脂まで落としすぎてしまい、人によってはこの時点で「手荒れ」が発生してしまうこともあります。

その上にアルコールの消毒液を使用すると皮膚を保護する常在細菌叢そうまでも殺してしまい、手荒れが進行してしまいます。

つまり、洗剤や消毒液が強すぎて、手指が悲鳴をあげ始めているのです。

その結果、綺麗にしたつもりで手を洗っていても、手荒れしてしまうのは嫌ですよね。

原因は、洗剤や消毒液の強すぎ、爪ブラシのこすり過ぎ、アルコール製剤の使い過ぎといったものです。

手荒れをしてしまうと、「黄色ブドウ球菌」が増えてしまいます。

この「黄色ブドウ球菌」は食中毒を起こす細菌で、化膿した傷、おでき、 にきび等に生息し、手指を介して食品を汚染します。この菌が食べ物の中で増殖する時に、エンテロトキシンという毒素を作り、これが食中毒を起こしてしまいます。

 

エンテロトキシンという毒素は、100℃30分の加熱でも分解されません。潜伏時間は、約30分から6時間で、吐き気やおう吐、腹痛が主な症状です。

 自分の大切な手を守るために、手にやさしい洗剤や消毒液を使ってください。また、健康な手指を維持するため、手のスキンケアが非常に大事です。ハンドクリームなどでお手入れをすることがおすすめです。

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