鼻や喉の不調、例えば鼻水が止まらなかったり、鼻水が喉に垂れてきたり、風邪でもないのに痰が溜まったり、イガイガして痛む、そして体のだるさや微熱、他には頭痛や首こり肩こりなど
病院へ診察してもらっても特に大きな病気というわけでもなく飲み薬を処方されても、なかなか治らない方
もしかしたらそれ、慢性上咽頭(まんせいじょういんとう)が原因かもしれません。
今回はその慢性上咽頭について書きました。
そしてその慢性上咽頭が原因で私は約1年間病院にお世話になっていました。

私の実体験と合わせて内容を書いていきます。
そもそも慢性上咽頭の「上咽頭」ってなに?
上咽頭は簡単に言うと、「のど」の部分です。
具体的に言うと、「のど(咽頭)」には上・中・下咽頭(いんとう)の3つ分けられます。
そして、上咽頭とは鼻咽腔(びいんくう)とも言われ、場所は鼻の一番奥にあり、鼻と咽頭との境界部分を指します。
イメージするなら、のどの一番上の方と思えばいいと思います。
ちなみに、中咽頭は口を開けて鏡でも見れる場所で、下咽頭は中咽頭の下の場所にあたります。
その上咽頭の部分が炎症を起こしているとどんな事が起こるのか再度記します。
上咽頭の炎症で起こる体の状態
・風邪のような症状(喉の痛み、咳、鼻水(透明、黄色)、痰が絡まる)
・後鼻漏(こうびろう)鼻の奥からのどに鼻水が下りる
・首こり、肩こり
・倦怠感、体が重い、朝起きるのが辛い
・37度くらいの微熱が続く
・頭痛
以上のことが症状で出ると言われていますが、私は全部当てはまっていました。
仕事や家事や子供の世話など休み暇がない中でのこの症状は本当に辛かったです。
上咽頭が炎症を起こしてしまう考えられる原因
何らかの原因で上咽頭に炎症が起こった状態が、上咽頭炎です。
上咽頭炎の原因としては、まだはっきりと分かっていないことも多いみたいですが下のような原因が考えられるそうです。
①細菌やウイルス感染
②体の冷え、疲労、ストレス
③空気の乾燥
④鼻閉を起こす疾患(アレルギー性鼻炎など)
⑤逆流性食道炎
⑥気温や湿度の急激な変化など
私がこの中で当てはまったのは、①と②と③と④と⑥でした。
①と④ついては、子供が外でもらってくる菌を自分にも移ってしまったと思います。
②と⑥については、職場が夏場は激アツで冬は寒いため体の体温調節が難しく、その上肉体労働のため疲労やストレスがなかなか取れず溜まる一方な場所だから体がSOSを出していたのかもしません。
③については、家の中が乾燥していたことでしょう。湿度を意識したことがなかったため、①と②の状態で部屋の乾燥というトリプルパンチを受けて徐々に炎症が進行していたんじゃないかと自己判断していました。
慢性上咽頭と分かった時
最初はただの風邪や扁桃腺の腫れぐらいで近くの病院で処方された薬を飲んでいました。
飲めば症状は落ち着くため、深く考えていませんでした。
しかし、薬が切れるとまた症状が再発する状態だったため、このままだと薬がないと治らないのでは?と不安になったとき
違う病院に行ってみることにしました。
そうしたら、上咽頭が炎症を起こしているかもしれないと言われ、その時初めて自分の病気が違う場所にあると分かりました。
その後、上咽頭の治療には「bスポット療法」が効くとのことで病院通いの日々が始まりました。
約1年通いましたが、その甲斐あって今では症状は落ち着いてきました。
鼻水や肩こり、首こりや倦怠感はまだ残っています。
自分の場合環境を変えないとその後の改善は難しいのかと思いました。
bスポット療法とは
綿棒に塩化亜鉛などの塗ったものを鼻や口を通って上咽頭を塗っていきます。
その時、綿棒に血がついていることがあり、痛みを感じます。
私も綿棒に血が付いていて驚きました。そしてその後の痛みも最初は辛かったけど「治すため」と思えばこれも通る道なんだと思い我慢していました。
痛みの苦痛は最初だけで、何回も行ってもらうと「また血か〜、また痛いな〜」とその苦痛が当たり前になっていました。
bスポット療法については、耳鼻科で行っていますが、限られた場所でしかbスポット療法を行っていないため、探す手間がかかるのが難点。
日本全国でbスポット療法を行っている病院は下から見えれます。
上咽頭の予防について
・喉の渇きを予防
のどの粘膜の乾きにより、ウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなります。
のどの粘膜の乾きを防ぐためには、こまめな水分補給が必要です。この場合の水分はお茶でもよいですが、カフェインを含むお茶は利尿作用があり、かえって口の乾き感が増すことがあるので、水や麦茶が最もよいでしょう。
・体を冷やさない
また体の冷え(とくに首の冷え)により、自律神経バランスが悪くなり、免疫低下にもつながります。
・睡眠時間を6〜8時間とる
・鼻洗浄(鼻うがい)
鼻洗浄(鼻うがい)は、水分補給やうがいでは届きにくい上咽頭粘膜の乾きを防ぐために有効と言われています。家庭で行える鼻洗浄器が市販されており私も使っています。すごくスッキリします。
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