
仕事で使う数字はたった2種類だけ
こんなことを言われたら仕事の数字に対してヒーヒー言っていた私でも『できるんじゃね』と調子こいてしまうお調子者
社会人が仕事で使う数字はたった2種類しかないみたいなことが風の噂でやっと!ついに!私のようなやつにもやってきた!
1つは、「実数」と呼ばれるもので、もう1つは2つの実数を比較することによってつくられる「割合(%)」
実数という言葉は聴きなれないかもしれませんが、たとえば「100円」「2人」「60分」といったようなもの。
いってみれば、実態そのものを表現する「リアルな数字」だということ
これに対する割合(%)とは、下のような数字
「割合(%)」で表現するもの
前年比…前年に比べてどのくらいか
[例えば] 前年比「110%と」は、前年に比べて「ちょっと」増えたことを意味する 、ここまでは私も分かる
男性比率…全体における男性の多さはどのくらいか
[例えば] 男性比率「50%」とは、全体に比べて男性は「半分」いることを意味する 、これくらいなら大丈夫!
顧客満足度…顧客のうちどのくらいが満足と評価しているか
[例えば] 顧客満足度「95%」とは、「ほとんど」の顧客が満足していることを意味する、こんな数値見たらなんだかすごいって感じがしちゃう
「よい・悪い」「すごい・すごくない」といった“質”を表現するときに、「割合(%)」を使うということです。
ビジネスにおいては、「ちょっと」「半分強」「ほとんど」というような曖昧な表現でのコミュニケーションが許されない場合があるもの。
そんな数値に細かい人って嫌!絶対デートつまらない!とか、許されない場面に遭遇している私の頭はなんとかその人の嫌なところを探そうと躍起になってる
そしてそんな数値で説明しないといけないときには、「割合」という数字がとても重要な役割を担うというわけです。
あーもうここで私は退散したいくらいです!だって数値説明するって超めんどくさいし、興味もない!
しかし、ここで諦めたら一生同じ場面で嫌な気持ちになるしもう少し頑張ってみる!
勘違いしている人、多数!「前年比」と「前年増加率」
割合(%)という数字の“そもそも”を解説しています。
割合(%)=比べる数字÷もとの数字×100
こうして見てみると、割合(%)という数字が「比べる数字」「もとの数字」という2つの言葉から成り立っていることがわかります。
いいかえれば、割合(%)という数字の裏には必ず2つの実数があるということ。
なお、割合(%)という数字を使って計算するのは「割合」「比べる数字」「もとの数字」を求めるとき。以下が、その簡単な例です。
割合=比べる数字÷もとの数字×100
比べる数字=もとの数字×割合÷100
もとの数字=比べる数字÷割合×100
<割合>を計算するとき
前年度の売上高が300万年、今年度の売上高が330万円ならば前年比は…
→330÷300×100=110(÷)
<比べる数字>を計算するとき
全従業員800人の企業において男性比率が50%だとすると、男性従業員の数は…
→800×50÷100=400(人)
<もとの数字>を計算するとき
あるリサーチで、満足と回答した顧客が380人おり、顧客満足度95%という結果が出た。
このとき全回答数は…
→380÷95×100=400(人)
社会人や数値にならないひとは、「比べる数字」と「もとの数字」を逆にしてしまいがち。
そのため、慣れるまでは次のように理解するといいそうです。
「□に対して△は○%である」
□:もとの数字 △:比べる数字 ○:割合
「前年比」という数字は、「前年度の数字に対して、今年度の数字は増えたのか減ったのか」を表現するもの。
すなわち「300万円(前年度)に対して330万円(今年度)は110%」という構造になっているわけです。
このとき、前年度と今年度を逆にしないように気をつけることが大切ですね。
この「300万円が330万円に増えた」という事実をうっかり「前年増加率110%」と表現してしまう社会人いそうー
私ですけど何か?
しかし「増加率」とは、「増加した分がもとの数字の何%か」を表現する数字です。
増加したのは30万円であり、これは300万円のちょうど10%に当たる数字です。
よって「前年増加率10%」という表現でなければいけないということです。
なお「前年増加率110%」とは、前年度300万円だったものが今年度630万円になったことを指すもの(330万円<=300×110÷100>の増加ということ)
頻繁に割合(%)という数字が登場します。
そしてその数字から、頭のなかで(あるいは電卓を使って)すぐに計算しなければならないシチュエーションがあるもの
そのため、割合(%)のポイントを必ずおさえること
「%」だけでは正確な情報にならない
割合(%)という数字はクセの強いやつですよね
なぜならその裏には、必ず2つの実数があるからです
「割合(%)」だけを見る=「2つの実数」を見ない
こうした現実があるわけです。
たとえば、「顧客満足度80%」という数字があったとします。
しかし、これだけで「とんでもなくすごいね」と解釈するのはまだ早い
なぜなら、その裏にある2つの実数の存在を無視した状態での解釈だからです
次のAとBのケースを考えてみましょう。
A:ごく一般的な顧客をランダムに5名選んで調査した結果、4名が満足と答えた
B:超優良顧客1000人に調査した結果、800人が満足と答えた
どちらも顧客満足度は80%ですが、Aはたった5人しか調査していない結果であるため、この80%が評価に値する数字であるかには疑問が残ります。
またBは超優良顧客なので、逆に20%が満足と答えていないという事実のほうが重要だともいえるはず。
このように、「顧客満足度80%」という数字だけで「とんでもなくハイパーすごいね」とは評価できないわけです」
割合(%)という数字を使って「よい・悪い」「すごい・すごくない」といった“質”を読み解くときには、必ず「もとの数字」がなんなのかを把握することが重要なのだといいます。
そして、このようなケースに遭遇したときにするべき指摘は、次のようなもの
「その割合(%)の分母(もとの数字)はなんですか?
割合(%)を分母表記したときに、分母の数字を確認する。こうした視点を持っておくだけで、落とし穴にはまらずにすむというのです。
いかがだったでしょうか?
私はまんまとその落とし穴にハマって出れなくなって諦めた1人でした。
それを諦めないでたった2つの数字を意識するようになってからは私でもできるんじゃね?と調子良い日が続くようになってきたとかならなかったとか、
これからも数値とのお付き合いは続きそうです
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